総合原価計算(1)

指図書別原価計算表の回での原価計算は、一つ一つの製品ごとにどのくらいの材料が使われたなどを記録しておく個別原価計算というものでした。

ここからは同じ製品を大量に生産するときに便利な総合原価計算をやっていきます。試験では圧倒的にこちらの原価計算を聞かれます。工業簿記の大きなポイントの一つです。他の単元とも関連が非常に多いですので、ぜひマスターしてください。

原価計算の基本は問題に与えられた金額の振り分けです。何か新しい金額を生み出すようなことはしません。条件に沿って適切に費用を分配することが大切です。

まず総合原価計算では
月初仕掛品と当月に投入した材料費、加工費から完成品と月末仕掛品の額を計算します。材料費は直接材料費を表し、加工費とは直接材料費以外の費用(直接・間接労務費、間接材料費など)を表します。ですので、加工費は製品を作り上げていく過程で常に発生しています。
この製品がどのくらいまで出来ているかを示すのが加工進捗度といいものです。
例えば加工進捗度40%となれば、40%まで完成しているということです。100%になれば当然完成です。

この加工進捗度を使って原価計算では、完成品換算量という数を出します。これはまだ完成していないけど、完成品に換算した場合の数を表します。例えば完成品1000個分の材料を始めに投入して加工進捗度30%だとすると、完成品換算量は300個となります。
総合原価計算では個数を元に月初仕掛品、当月費用を完成品と月末仕掛品費用を計算します。ですので、仕掛品は何個完成とは言えないので完成品に換算して計算をします。

では、次の回から実際に原価計算をしていきましょう。