社債(2)

社債の問題で厄介なのが、利払い日と決算日が異なる場合や満期前の買入償還の仕訳です。

まず利払いの計算。
例:社債(額面¥3,000,000 利率4% 6月末と12月末の2回払い 償還期間10年)を01年7/1に¥100あたり¥93で発行した。発行時の費用¥200,000である。過年度までは全て適切に処理している。今年度(07年4/1から08年3/31)決算整理仕訳を行なえ。

問題文が長いですが、一つずつ見るべきポイントを拾っていきましょう。
まず社債の問題が出てきたら、下のような図を書きます。

01.7  02.4    03    04     05     06     07    08.4
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 (9)

このような感じです。(9)は9ヶ月ということです。面倒でも必ず書いておくことをオススメします。頭の中で計算するよりも確実です。
01.7から02.4までは9ヶ月です。これもケアレスミスをなくすために試験会場でも恥ずかしがらずに指を折って数えましょう(笑)

例では12月末の利払いからの決算までの3ヶ月間の利息はまだ払っていません(払うのは来年度の6月末です)ですので、この3ヶ月間の利息を未払いとして処理します。

(借)社債利息 30,000|(貸)未払利息 30,000 ・・・Ⅰ

計算は額面3,000,000×利率0.04÷12ヶ月×3ヶ月です。

ちなみに翌首には下のような再振替仕訳をします。
(借)未払利息 30,000|(貸)社債利息 30,000

これを下のような翌期の利払い2回分とまた上の例と同じ未経過利息の仕訳を合計すると1年間の「社債利息」はちゃんと120,000になります。

(借)社債利息 60,000|(貸)当座預金 60,000
(借)社債利息 60,000|(貸)当座預金 60,000
(借)社債利息 30,000|(貸)未払利息 30,000

「未払~」「未収~」「前払~」「前受~」が期末に出たら、このような再振替仕訳を翌期首で必ず行います。直接問題で問われることは少ないですが、仕組みを理解する上で覚えておきましょう。

次に社債発行費の処理です。社債発行費は社債の償却期間で償却でした。ですので、200,000÷10=20,000が1年間の償却費です。

(借)社債発行費償却 20,000|(貸)社債発行費 20,000 ・・・Ⅱ

最後に償却原価法による社債簿価の処理です。
3,000,000×0.07÷10=21,000 が1年間の償却額です。問題文から¥100あたり¥7(額面の7%)が額面と発行価格の差と読み取ります。こうすると計算が速く楽になります。

(借)社債利息 21,000|(貸)社債 21,000 ・・・Ⅲ

よって上のⅠⅡⅢが答えとなります。