社債(1)

社債とは会社が発行する債務証券です。会社が社債を発行して、それを買ってもらうことで資金調達が容易に出来ます。会社は決められた期間ごとに利息を買ってもらった人に対して利息を払い、社債の満期に買い戻します。

社債の一回目では会社側の仕訳を見ていきます。
なお社債の項目は法改正で大きく変わりました。旧法による「社債発行差金」はなくなり、社債発行費の償却期間も3年から社債の償却期間へと変わりましたので古い参考書を持っている方は要注意です。

例:当社(9月末決算)はx9年10月1日に額面¥3,000,000の社債(年率3.5% 利払い3月末と9月末 償還期限5年)を¥100あたり¥95で発行し、払込金は全額当座預金とした。また発行時の諸費用¥210,000も小切手で支払った。

社債の発行は額面どおりに発行されないことがあります。額面よりも安く発行したり、また高く発行することもあります。上の例ですと、¥100あたり¥95で発行ですので、安く発行されたことになります。「¥100あたり¥95で発行」から社債が額面の95%で発行されていると読みます。これは95/100で求められます。3,000,000×0.95=2,850,000

(借) 当座預金 2,850,000 |(貸) 社債 2,850,000
社債発行費 210,000 当座預金 210,000

社債発行時は社債は発行価格で記入します。額面で記入はしません。

次に利払い時。額面に利率を掛けること。そして利率が年率で利払いが年複数回の場合はその回数で割ってやることを忘れないようにしましょう。上の例ですと、1回の利息は
額面3,000,000×年率 3.5%÷2 で
(借)社債利息 52,500|(貸)当座預金など 52,500

決算時
額面¥3,000,000と発行価格¥2,850,000の差は償却年数で均等に処理します。また社債発行費も償却期間で均等償却します。

(借)社債利息 30,000|(貸)社債 30,000
(借)社債発行費償却 42,000|(貸)社債発行費 42,000

「社債」の貸借に注意します。この例では社債は発行時に額面より安く発行されましたので、額面に近づけるよう貸方に「社債」をもっていき「社債」を増やします。額面より高く発行された場合はその逆です。

償還時
償還とは社債を会社が買い戻すことを言います。満期での償還と満期が来る前の償還があります。ここでは満期が来たときの償還の場合です。満期での償還は額面で支払います。
(借)社債 3,000,000|(貸)当座預金 3,000,000

上の例ですと、満期時には最終回の利払いと社債発行費の償却も同時に行なう必要があります。