満期保有目的債券

有価証券には売買目的と満期保有目的とで区別されます。満期保有目的の有価証券は主に社債などの債券を指します。社債が主ですが、あくまでも購入者側は「有価証券」という認識です。「社債」として帳簿に記入するのは発行者ですので、頭においといてください。

評価替え
では債券評価からいきましょう。
満期保有目的債券は原則として時価での評価替えはしませんが、例外的に評価替えを行ないます。試験によく出るのは償却原価法による評価替えです。どのような評価替えをするのか問題文をよく読みましょう。
償却原価法は社債1の回でやったような手元の債券を満期までに額面になるようにする処理法です。ただし使用する勘定科目は発行側の処理のものとは違うので、そこは注意してください。

例:08年4/1に額面¥300,000の社債を満期保有目的、@¥105.50で取得した。満期は5年、償却原価法で評価する。決算整理仕訳をしなさい。決算は3/31

まず額面と取得価格の差を求めます。@¥105.50とは¥100あたり¥105.50ということです。@¥105.50と見た瞬間に100を引いて、その答えに%をつけたものが額面と取得価格の差の額面に対する割合と理解すると計算が速いです。よってその差は
300,000×(105.50%-100%)=16,500

それを5年で均等償却なので1年間の償却額は 16,500÷5=3,300
(借)有価証券利息 3,300|(貸)満期保有目的債券 3,300
が答えです。

取得価格のほうが額面よりも高いので、額面に近づけるため「満期保有目的債券」を減らします。相手勘定は「社債利息」としないように注意です。

購入
債券を取得したときは前回の株式と同じく、手数料を「有価証券」に含めます。