減価償却(1)

減価償却は例えば、ある機械を買ったとしてその購入費などを毎年費用として一定額ずつ計上するというものです。

減価償却の計算方法は定率法と定額法の二種類があり、問題文に指示された使い分けをする必要があります。
定額法は (取得原価-残存価格)÷耐用年数
定率法は  帳簿価格×償却率

ポイントは取得原価と帳簿価格。取得原価は精算表でいう「建物」や「備品」の欄の値。この取得原価から減価償却累計額を引いたものが定率法で使う帳簿価格ですので、混同には注意です。

また残存価格と耐用年数を使うものは定額法だけです。定率法で計算しなさいと問題文にあるのに、そこには残存価格や耐用年数も与えられていて引っ掛けを狙う可能性もないわけではないので、頭にいれて置いたほうがいいでしょう。

減価償却の計算は点取り問題です。ですが、そういう時こそケアレスミスをしないように注意し、仕訳のメモもきちんと書くことが大切です。

例:備品(取得原価¥3,000,000 減価償却累計額¥1,620,000 残存価格10% 耐用年数10年 償却率20%)を減価償却する。

定額法では
(借)減価償却費 270,000|(貸)減価償却累計額 270,000
定率法では
(借)減価償却費 276,000|(貸)減価償却累計額 276,000

となります。

減価償却は多くは簡単な問題が出題されますが、
ちょっと応用問題を・・・

減価償却の帳簿のつけ方として直接法と間接法があります。出題の頻度は少ないかもしれませんが、直接法で問われることも想定しておいたほうがいいかもしれません。

例:建物(帳簿価格¥3,000,000 購入日01年4/1 残存価格10% 耐用年数10年) 当社は三月末決算、当期は05年4/1から06年3/31である。定額法および直接法で処理している。

まず取得原価をXとおきます。
X × 0.9(取得原価から残存価格を引いたものです)÷10=1年間の減価償却費
これに前期までの年数分掛けて、取得原価から引いたものが3,000,000となります。
式にすると
X-(X×0.9÷10×4)=3,000,000
0.64X=3,000,000
X=4,687,500
取得原価がXですので、毎年の減価償却費は
4,687,500×0.9÷10=421,875  となります。

問題はややこしいかもしれませんが、Xを使った式を使うことでわりと簡単にできます。
Xを使った式は工業簿記の損益分岐点の計算などでも有効ですので、バシバシ使ってください。わからない数値、答えの知りたい数値をとりあえずXと置いて式を作れば、意外と正解がでます。