標準原価計算入門

いままでやっていました総合原価計算は実際に発生した費用を元に、原価を算出しました。今回の標準原価計算は工場が決めた標準額に基づいて計算します。

ある製品を作るのに材料費、賃金、経費などがかかりますが、製品1個につき何円の材料はどのくらい使って、賃金は何円でどのくらいの時間をかけて作るかなど細かな所まで標準時間、標準賃金、標準価格、標準消費量などを決めます。そうして製品1個の標準製造原価を計算し、実際にかかった費用と比べることでどこに無駄があるのかを見つけることが出来ます。
最初のほうで費用の予定をやりましたが、それと似たようなものです。

標準原価計算でもあのボックス図を使って計算します。というより、月初何個、完成品何個という生産データが問題文にあったら、反射的にボックス図を書きましょう。書いて損はないはずです。

では簡単な例題から
例:製品1個あたり原価標準
直接材料費¥750/kg × 5kg=3,750
直接労務費¥800/h × 10h=8,000
製造間接費¥1,000/h × 10h=10,000 合計¥21,750

月初10個(0.5) 完成品35個 月末14個(0.5)

材料は始点投入。当工場では標準原価制度を導入している。完成品と月末の原価を求めよ。

まず完成品は35個出来たわけなので、1個あたり¥21,750というデータを使って
35×21,750=761,250 が完成品の原価。
月末は注意。
材料費と加工費(直接労務費、製造間接費)を分けて考えます。材料費は始点投入なので、月末投入量14個で計算。一方の加工費は当然、加工進捗度に基づいた完成品換算量で計算します。
14×3,750+7×(8,000+10,000)=178,500 が月末原価です。

月末の加工費には要注意です。完成品の原価を計算するときは標準原価データの製品1個あたりの材料費、労務費、製造間接費を使います。材料費1kgあたりの価格=製品1個あたりの材料費と勘違いしないようにしましょう。