本社工場取引

商業簿記の本支店会計と同じように、本社と工場間での取引もあります。仕訳はだいたい本支店会計と同じです。

本社と工場のどちらで何が増え、何が減ったかに注目しましょう。当然ながら、工場内で完結した取引(材料の消費や製品の完成など)は工場側のみの仕訳で、本社は関係ありません。

例:1.本社で材料¥200,000を掛購入し、工場の倉庫に入れた。
2.減価償却費¥50,000を計上する。
3.製品¥1,000,000が完成した。
4.製品¥800,000(原価¥500,000)を掛で売り上げ、工場は製品を得意先へ発送した。

工場の勘定:材料、仕掛品、製造間接費、製品、本社

1.本社(借)工場200,000 |(貸)買掛金200,000
工場(借)材料200,000 |(貸)本社200,000

2. 本社(借)工場50,000 |(貸)減価償却累計額50,000
工場(借)製造間接費50,000 |(貸)本社50,000

3.工場(借)製品1,000,000 |(貸)仕掛品1,000,000

4: 本社 (借) 売掛金 800,000 |(貸) 売上 800,000
売上原価 500,000 工場 500,000
工場 (借) 本社 500,000 |(貸) 製品 500,000

問題には工場と本社の勘定が指示されますので、それを使ってください。工場にない勘定で工場の仕訳はできません。
本社は基本的には商業簿記でやったような仕訳をします。ですが、減価償却費の仕訳と売上時の仕訳には注意してください。

減価償却費は工場と本社の2つの仕訳をすることが多いです。商業簿記のクセで本社のみで済ませてしまわないように、問題の条件をよく読みましょう。また工場側は「減価償却費」ではなく「製造間接費」です。
売上のときは、売上原価と製品の各勘定に注意します。製品は当然工場にあるので、製品を送った場合は、工場側で「製品」を減らします。