本支店会計(2)

次は内部利益の計算を含む売上原価算定です。
内部利益とは本店と支店間で物の売り買いをした場合、原価そのままで売るのではなく、一定の利益を加算して売ります。その利益は会社内で発生した利益ですので、合併財務諸表を作る上では、これを棚卸から控除します。

前にも書きましたが、まず未達取引を入れることを忘れないようにしなければなりません。
そして支店の期首棚卸残高と期末棚卸残高の本店から仕入れた分に関して、内部利益をそれぞれ控除します。ここで注意したいのが、期首分と期末分の内部利益はそれぞれ計算し、期首分の内部利益は期首棚卸高から控除し、期末は期末分から控除するということです。

また合併貸借対照表、残高試算表を作成時には当期+前期「繰越利益剰余金」の合計からさらに期首内部利益を差し引きます。これを忘れないようにしましょう。
差し引く仕組みは2級の範囲外なので、省略します。
興味のある方は1級のテキストに載っていますので、よかったらどうぞ。

内部利益の控除の計算はサクサクやりましょう。20%の内部利益なら
電卓で 控除前の額 ÷ 1.2 × 0.2 の順に叩けばすぐです。
何度も問題を解き、計算手順も考えずにできるようになれば、ずいぶんラクになります。

ちょっと逸れましたが、話を戻して売上原価の計算。
内部利益を控除したあとに期首棚卸高(本店+支店(控除後)と当期仕入れ高の合計から期末棚卸高(本店+支店(控除後)を引いて売上原価を出します。
ここでもう一点注意したいことは、上の当期仕入れ高に「本店より仕入れ」「支店へ売上」は含めないということです。

「本店より仕入れ」「支店へ売上」および「本店」「支店」の勘定科目はそれぞれが同じ額であることを確認したうえで相殺します。ですので、本店と支店を合併した貸借対照表などにはそれらの勘定科目が出てくることはありません。

この売上原価の計算ができれば、本支店会計は大丈夫でしょう。
あと未達事項で「売掛金」「受取手形」が出てきたら、貸倒引当金の計算でそれを含めることもお忘れなく!

例:支店期首棚卸高 ¥34,400(うち14,400は本店より仕入)
支店期末棚卸高 ¥37,800(うち21,600は本店より仕入)
内部利益は20% 本店期首残高は¥48,000 期末¥80,000

答:支店期首残高に含まれる内部利益は
14,400÷1.2×0.2=2,400
期末は21,600÷1.2×0.2=3,600
よって合併損益計算書に記入される
期首棚卸高は48,000+34,400-2,400=80,000
期末棚卸高は80,000+37,800-3,600=114,200