委託・受託販売(1)

相手に商品を渡し、代わりに販売してもらうのを委託販売といいます。もちろん委託するのにはある程度の手数料を取られます。

問題では、仕訳をするのが委託する側なのか、委託される側(受託)なのかをきちんと把握しなければなりません。

委託販売の場合、売上の認識基準は原則として「販売基準」です。委託販売における「販売基準」とは受託者が販売した日です。もうひとつの基準は「仕切清算書到達日基準」といい、受託者から仕切清算書という「いくら売り上げましたよ、手数料はこれだけかかります」などを記載した書類がこちらに到着した日を指します。この方法は原則ではなく容認という形です。

試験ではどういう基準を採用するか指定されると思いますので、基準の意味を覚えて置いてください。まぁ名前から類推すれば大丈夫だと思います。

仕訳の方法は手元商品区分法で行ないます。試用販売で出てきましたね。これと同じ処理です。

例:6/15 商品¥300,000を委託販売のためB社に発送した。発送時の諸経費¥10,000は現金で支払った。
6/30 B社より以下の仕切清算書が送られてきた。

売上高          420,000
諸掛
 引取費 2,000
 保管料  5,500
 発送費  4,200  
 手数料  42,000  53,700
 手取金         366,300

商品発送時

(借) 積送品 310,000 |(貸) 仕入 300,000
現金 10,000

仕切書到達時

(借) 積送売掛金 366,300 |(貸) 積送品売上 420,000
積送諸掛 53,700
(借) 仕入 310,000 |(貸) 積送品 310,000

当然、代金が振り込まれたら「積送売掛金」を減らします。発送時の費用は「積送品」を含めましたが、「積送品」に含めず「積送諸掛」として計上するやり方もあります。逆に仕切書到達時の「積送諸掛」も売上と相殺するやり方もあります。上の例では
(借)積送売掛金366,300|(貸)積送品売上366,300
になります。
一応紹介をしておきましたが、まずは先ほどの例題のように覚えておけば間違いないです。
「諸掛は発送時に含めて、到達時に発生させる」